軒天、きちんと選択していますでしょうか?
お客様ではあまり気にしてみる方は少ない建材ではありますが、とても審美性・機能性など重要なものになります。
今回はニチハさんの「軒天12」です。
基本的に住宅の材料はコストを押えつつ、綺麗に、機能性良く
というのがみなさんの心情だと思います。
【機能性】
軒天における機能というのは
①外装材としての防火性能
②小屋裏換気の通気量
この2点がメインとなってきます。
①防火性能
軒天12は「軒裏30分準耐火構造」となっています。
この性能は法規上で考えても十二分な性能を有しているといえます。
(住宅の面積が100㎡超~500㎡以内であれば防火以外の地域はクリア)
もちろん外壁や屋根も関わってきますので、あくまで軒天材だけを見た場合です。
②小屋裏換気
屋根形状によって小屋裏がある場合、金融機構のマニュアルによって小屋裏換気の目安が定められています。
今回は詳しい数値は省略しますが、「外気と接する小屋裏はきちんと換気しましょうね」ということになります。結露などの原因になりますからね。
軒天材には
孔(あな)のある軒天材 ⇒ 有孔板(ゆうこうばん)
孔(あな)のない軒天材 ⇒ 無孔板(むこうばん)
この2種類があります。
有孔板は軒天材に穴が空いており、風が通るようにしたもの。
無孔板は穴の無いものになります。
換気を確保するには以下の方法があります。
・「有孔板+無孔版」で換気を確保する
・「無孔板+軒天通気材」で換気を確保する
軒天12は、有孔板・無孔板どちらもラインナップされているので施工的にも状況に合わせたものを選択できます。
軒天通気材は他社のものと組み合わせることももちろん可能です。
軒天通気材、実際の施工などは次回まとめていきます。